桜も咲き乱れ、大変良い季節になりました。ということで、今回は屋外行事を敢行。山口県宇部市の船木鉄道の廃線跡を巡りました。

宇部駅前にて、支部長挨拶、今回の行程及び班分けの説明を受けて、さあ出発です。

宇部駅西方に残る橋台。みなさん、どのようなルートであったかを思い浮かべながら見入っておられました。

そして、宇部駅に舞い戻り貸切バスに乗車。もちろん、船木鉄道さんのバスを利用いたしました。

迫城バス停付近にて下車。山陽本線をまたぐ跨線橋にて、かつての船鉄線の名残を確認しました。

県道より一本入った小道。これが船鉄線の廃線跡なわけですが、それを示すように立つ、一本の記念碑。地元の有志の方が建立されたとのことです。

船木鉄道本社、そしてバス車庫を兼ねる旧船木駅。立派な駅舎はそのまま営業所として存続しています。ホーム跡の石垣もくっきりと残っています。

ご参加された皆さんで、記念撮影。

つづいて、戦時中に金属供出のために休止となった旧万倉駅以北へ。堂々たる築堤がそこにはっきりと鉄路があったことを示していました。
それぞれに思いを巡らせながら歓談する会員の皆さん。

バスに乗り込み、北上を続け、堂々たる築堤が続く先には、コンクリート製の橋脚が鎮座。
今にも列車が走ってきそうな素晴らしい景観に会員一同感激しておられました。

船木鉄道廃線跡の中でも随一と言われるランドマークが、旧大棚駅付近にあるレンガと石積が併用されたトンネル遺構です。
地元の有志の皆さんによって、廃線跡は整備され桜並木として整備。満開の桜咲く道をまっすぐに進んでいくと、そこに大きく口を開けたトンネルが有りました。
トンネルは堂々たる様相を見せ、会員のみなさんもその姿に圧倒されておられました。

吉部八幡宮の参道のそばには、かつて参道を乗り越していた橋台のあとが立派な姿を留めています。
そして、そのまま廃線跡は北方へ向かい、旧吉部駅へと至ります。築堤もしっかり現存しており、半円形のコンクリートアーチも見ることが出来ます。

はっきりとした遺構も多く、そして堂々たる姿を遺している船木鉄道跡に会員の皆さんは大変に魅了されておられました。
それぞれの思い出を胸に一同はバスに乗り込み、新山口駅にて解散と相成りました。

それぞれの思い出を語り合いたい有志の皆さんは、一路夜の小郡の界隈へ向かわれました…